最近の地方銀行はだいじょうぶか~?! |
私は今から20数年前に開業しましたが
当時は隣県に住んでいて
実験・研究・アルバイト・開業前の準備と
毎日、目の回る様な忙しさでした。
家内も3人娘の子育てとアルバイトで同様でした。
現実社会の何も解らなかった私は
それでも銀行・建築(設計士)・医療機械・
薬の問屋・税理士・労務士・保健所・ハローワークと
面談を繰り返して飛び回りました。
中でも銀行は数字だけの世界と考え
条件(家10軒分の借金)と簡単な計画書を持って
市内の10行を回り数字を出してもらいました。
同じ条件提示でも毎月の金利は
パート1人分の差がありました。
一番条件の良かったA行で借り
途中でB行の勧めで借り換え
20年目で完済しました。
途中のリーマンブラザーズ倒産の時期以降は
何処の銀行も
支店長が来るなり「とにかく借りて欲しい」の
一点張りで
使う当てもないのに何を言って来るのだろうと
不思議な時期でした。
これだけで銀行は借り手の将来など解っていなし
相談できるノウハウも持っていない事が良く解りました。
20年間経過すれば
大きな医療機械が壊れる時期です。
また定価換算で家5軒分の借金の時は
B行とC行に見積もりを出し
C行から借り入れました。
あと3年弱で完済予定です。
最近ではビ~グル2号
(安全装置満載のベルファイア)を購入しました。
現金で支払う予定でしたが
総額がポルシェの値段に近くなったので半分は現金で
半分は以前から頼まれていた
B行とC行に見積もりを出しました。
低金利を期待していましたが
意外と数字が悪くて銀行の利用は中止しました。
聞けば、2行ともに前年度利益減少の様で
支店長決裁が本店ではことごとく通らなくなった様です。
この話で
私が産業医をしている
オーナー社長(天寿を全うされました)から
教えて頂いた話しを思い出しました。
「金利はあって無い様なもの、
銀行が来る度に金利を聞いて借りないのが一番」
銀行斜陽の原因は
国策の低金利貸し付けの長期化
と銀行輸送船団方式(保護制度)の廃止
公定歩合(借り手がいなくても現在0.3%)で日銀への莫大な金利の支払い義務
クラウドファンディングの増加
個人投資家の直接投資の増加
キャッシュレスや仮想通貨の増加
など
「お金が銀行を通らず慢性的に銀行には利益が出ない構図」に
なっています。
独立行政法人の様に独立を求められています。
それでも低金利貸し付けを止めてしまうと
決まった事しかしてこなかった
固定費も高い銀行の息の根は止まります。
「するが銀行」の様なとんでもない
詐欺事件(預金通帳の桁違いの書き換え)
による不正融資(返済能力がないのに貸し付ける)が
「銀行ぐるみ」で起こるわけです。
都市銀行はATMの共同化と設置の減少・
地方銀行の吸収合併等が加速すると思われました。
百貨店・銀行と昔から安泰と言われていた業界に
赤信号が点滅しています。
社会を支援するために
金利を取らない(教義に書いてあるそうです)イスラム銀行は
企業に利益が出たときに
銀行が利益の分配をしてもらうそうです。
そのためには銀行は本当の企業の応援者となり
共存できる社会には理想のシステムです。
日本の銀行は最初に利益(金利)を取ります。