ハムサンドのハム癌(胃・大腸) |
胃癌(2年前に胃を2/3切除)で亡くなりました。
スキルス型(ボールマン4型)でした。
スキルス癌は胃の壁(ハム・サンドイッチと同じ3層構造になっています)
の「ハム」の部分(だけ)を癌細胞が広がって行くタイプです。
http://gansupport.jp/article/cancer/stomach/2906.html
真ん中のハムの癌なので
原因はピロリ菌感染(内側のパンを刺激する)とは
あまり関係ない様です。
癌がパンの部分には殆ど出ないので
非常に発見しにくいタイプです。
手術できても5年生存率は10%です。
比較的早期の発見は胃透視(バリウム検査で影絵を作る)しか無いようです。
しかし検査では最後までゲップを我慢しないと
胃が萎んでしまうので、
スキルス胃癌と間違う事があります。
内視鏡(胃カメラ)では
空気の量は自由に調節できますが
内側からはパンしか見えず森(胃)全体が見えにくいので
見つけにくい癌の代表です。
これは過去に
有名アナウンサー(忙しいので胃カメラだけをしていた様)や
若い芸能人の突然の癌死で有名です。
私が常に
こだわっている「見つけにくい胃癌」です!
大腸は胃に比べると頻度は非常に希ですが
壁は同じ構造(ハムサンド)なので
注腸検査(現在は大腸CT)でしか
見つけられない(腸管の連続性硬化)と思います。
http://cancer.life777style.com/largeintestinecancer/cat181/post_234.html
癌細胞にも3種類あり
分化型(軽法犯)、中間型(詐欺師)、未分化型(殺人犯)の内
未分化型が多いのが特徴です。
毎年2〜3人の方を優秀な同じ先生に紹介しています。
同じ様に手術して頂いていますが
「この型」がその人の運命を決めます!
消化器系の癌は化学療法・免疫療法・分子標的治療薬等が効きにくく
見つけた段階で
運命がほぼ決まるのは悲しい事です。
何時もの連載です。