頸(頸椎ヘルニア) |
50歳台の男性です。
10ヶ月前に追突されて頸~両手が痺れたり
痛む両側上肢が痺れると言う事でこられました。
専門病院では頸椎ヘルニアと言われるも
手術しても症状が100%とれる保証はないと言われたそうです。
MRIを撮ると(向かって左からアゴと首の骨が写っています)
首の骨が縦に列んでいる右側に当たる
脊髄の神経(白い帯の部分)が(直線が正常ですが)
途切れて「波打つ様」に押されています。
頭は重さが約6kgほどあり
ほぼ360度の三次元方向を
首の骨や関節が支えています。
首は精密機械なので壊れやすい部位です。
脊髄は木の根っこと同じで
本幹から枝がたくさん出ています。
本幹が押さえられると左右の広い範囲に
本幹から枝の出口が押さえられると
押さえられて側だけ症状がでます。
感覚(痛み・痺れ)神経がやられる事が多いですが
運動神経が障害(運動麻痺)されると
状態はより悪いと判断します。
痛み・痒み・熱を押さえる薬はありますが
しびれを「取る」薬はありません。
しびれさせる薬(局所麻酔)はありますが・・・
とりあえずは頸にカラーをして
頭の重力負荷を取り、冷やさない事、
体重を増やさない事が大切ですね~
数ヶ月~数年単位で
椎間板の炎症が治まり
症状が軽くなる事があります。
ヘルニアになりやすい体質もありますので
腰椎も同様の変化が起こりやすい傾向があります。
http://get40.net/kubi/a-shinko.html
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2013/11/1119.html
ヘルニアは働き盛りに多いですが
「運動神経だけ」が障害された場合には
還暦前後だと「男性は難病」のALS(amyotrophic lateral sclerosis)
筋萎縮性側索硬化症にも要注意です。
http://www.nanbyou.or.jp/entry/52