高脂血症 |
http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/minamitouhoku/topnews/200803/koresute.htm
大まかな話ですが
脂を食べると体の中では
中性脂肪(トリグリセライド)とコレステロールに分かれます。
中性脂肪は熱エネルギーに
コレステロールはホルモンの原料になります。
どちらも高すぎると動脈硬化が進み
血管が詰まります。
少なすぎると栄養不足やホルモン不足になります。
女性が閉経すると
卵巣から出る女性ホルモン(エストロゲンなど)の原料である
コレステロールが使われずに余ってきます。
女性に高コレステロール血症が多い理由の一つです。
薬の種類には3種類あります。
⓵腸からのコレステロール吸収をブロックする。
エゼチニブ(商品名はゼチーア)です。
善玉を増やし、悪玉を減らします。
コレステロールの総量を下げる力は強くありません。
薬価も高く、後発品はありません。
⓶肝臓で代謝してコレステロールや中性脂肪を押さえます。
コレスレロールはスタチン系(リピトールやクレストール)
があり下げる力は強いです。
後発品のアトルバスタチンがお勧めです。
中性脂肪はフィブラート系(ベザトール)ですが
後発品のベザフィブラートがお勧めです。
副作用にどちらも筋肉が溶ける(横紋筋融解症)があります。
筋肉痛が出る様だと血液のCPKを調べてもらいましょう。
また、コレステロールと中性脂肪の薬は副作用が出やすいので
2種類を一緒に飲めません。
⓷漢方とサプリメント(どちらも健康保険の適応があります)
漢方で有名なのが62番の防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)です。
便秘を改善して中性脂肪の吸収時間を短くします。
便秘・高脂血症・痩せたいの3拍子を改善します。
クラシエは一日2袋で済み、錠剤もあります。
青魚にあるEPAやDHAのサプリメントもあります。
最近は両方入っているサプリが1種類ありますが
値段が5倍もします。
しかし、効果の差は殆ど無い様です。
遺伝体質もありますが
薬を飲んでるから暴飲暴食しても大丈夫と思ってる人もいます。
お金がかかるマッチ・ポンプですので御注意ください。